在学生の方へ
河内研について
高分子は、ある構成単位(モノマーユニット)が数多く繰り返し連結した構造を有しています。タンパクやDNAに代表される生体分子の多くも高分子であり、化学構造、分子量、分子量分布、末端基などの一次構造が精密に制御されています。この一次構造に基づいて、αへリックスやβ-シート、二重らせんなど二次構造を形成し、さらにそれらが精密に配置された集合構造をとることで代謝や遺伝などの極めて高度な機能を発現します。すなわち、モノマーユニットを望みの位置に配列する一次構造制御は、生命機能発現の鍵といっても過言ではありません。合成高分子であっても、一次構造を制御し、その集積化プロセスまでをコントロールすれば、生体にも匹敵する高度な分子機能を発現する材料が創製できるはずです。このような考えのもと、①一次構造を制御する重合系の開発、②構造制御した高分子の特性評価、③分子を集積化した機能材料の創製 について研究を行っています。
河内研で身につくスキル
高分子精密合成(ビニルモノマー類の立体特異性リビングアニオン重合、π共役系高分子の合成、ポリイミドなどの耐熱性高分子の合成、ポリベンゾオキサジンなどのネットワークポリマーの合成、高分子反応)・有機合成・高分子構造評価(NMR、SEC、光散乱、X線)・分光分析(UV-vis、IR、CD)・熱物性評価(DSC、TGA、DMA)・力学特性評価・薄膜・自己組織化単分子膜・電気化学測定・電子顕微鏡・分子計算(MM、MD、QM)・あいさつ・チームワーク・考える力・生きる力 など
河内研に興味がある人は…
是非、1-203研究室を訪問して下さい。実験室も見学可能です。