龍谷大学 先端理工学部応用化学課程/理工学部物質化学科

今井崇人 実験講師

研究内容をご説明下さい。
特定のテーマは現在未設定ですが、試料を提供していただいて色々な材料(無機・有機)の観察・分析を行っています。  現在は学生が正しく電子顕微鏡を使えるように、後押しする事を優先しています。また、電子顕微鏡を使用したことがない方々にもその有効性を認識して活用いただけるように努めています。
現在の研究テーマを始めるきっかけは?

大学の卒業研究で使い始めたのがきっかけで電子顕微鏡に嵌りました。 結晶性を持つ物質の整然とした姿に感動しました。試料の作製方法が地味で根気が必要な作業ですが、このあたりも性格に合っていたのかもしれません。

指導する上で気をつけられていることは何ですか?
理論的な指導の際には全てを言わないようにしています。可能な限り自分で考え、調べた上で自身の力で理解してもらうようにしています。わからない場合でも、直接答えは教えずに調べ方をアドバイスします。
実際の技術的な指導の際には、その作業の危険性と回避方法を必ず理解してもらいます。試料作製や観察時には刃物、液体窒素や高圧ガスなどを使用する場合があるので、必ず自分の口で必要なことをすべて説明します。

電子顕微鏡というのは、あくまでも分析手法の一つであり、単体で活用する事はあまりありません。しかしながら、この手法は視覚的に訴えることができる手法であり、「百聞は一見にしかず」という言葉のように、簡易に多くの人々に理解していただけることが可能な手法です。この事をより多くの方に理解いただき、使用していただけたらと考えています。

やはり目で見えるって言うところがおもしろいです。視覚に訴えられますから。見える世界はちっちゃい子(小学生)でも理解できるところがおもしろいです。
今まで見えない世界を観ることができるというおもしろさもありますね。

目の前のことが全てなのか、それ以外は無いのかを見極められるようになれると世界の大きさが変わると思います。目の前に提示されたものが全てだと盲目的に思い込むと、世界は閉塞感に囚われてしまうと思います。分り難いかもしれませんが、要は自分で考えてみようということです。

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