学科の学習・教育到達目標
学科の学習・教育到達目標
物質化学科では、学生と教員とが共通の目標を持って、学習・教育に取り組んでいます。物質化学科のカリキュラムはこれらの目標を4年間で達成できるように構成されています。
プログラム達成度の評価基準
- (A)「共生・循環」
- 生物・無生物を問わず、宇宙にある“もの”は全て平等であるとの考えに基づき、エネルギーや資源を利用する人間の視点に執着することなく、地球上における“もの”の共生や循環の考え方に基づいた思考法と行動をとる習慣と能力を身につける。
学習・教育到達目標(A)を達成するために必要な授業科目を履修して合格していること。
共生や循環の考え方に基づいた思考法と行動をとることができる。
- (B)「グリーンケミストリー」
- 共生や循環の発想に基づき、環境にやさしい工業製品の製造・開発を始めとする「グリーンケミストリー」の考え方や手法を身につける。
学習・教育到達目標(B)を達成するために必要な授業科目を履修して合格していること。
資源保全の観点から、溶媒回収や投入エネルギーの低減など、環境保全の観点から、廃液処理や使用する試薬および製品の毒性の低減など、グリーンケミストリーの考え方や手法を、特別研究を通じて理解し、実践できる。
- (C)「技術者倫理」
- 物質化学の知識・能力を「何のために、どのように使うか」を判断するための高い倫理観と健全な常識を身につける。
学習・教育到達目標(C)を達成するために必要な授業科目を履修して合格していること。
実験・製品に関するデータ・情報などの取り扱いを適切に行うことができる。
試薬の取り扱いや廃液処理が適切に行うことができる。
- (D)「化学の基礎」
- 数学、物理学、物理化学、無機化学、有機化学を含む科学的基礎知識をバランスよく学習し、これらの普遍的真理に基づいた論理的思考・柔軟な発想を身につける。
学習・教育到達目標(D)を達成するために必要な授業科目を履修して合格していること。
物性を理解して、それに基づいて適切な試薬の取り扱いができる。
実験器具や実験装置の原理を理解し、それらの適切な取り扱いができる。
科学的な基礎知識に基づいて実験結果を説明できる。
- (E)「化学の応用」
- 物質化学の主要な分野である「分析・環境化学系」、「無機・セラミックス系」、「有機・高分子系」、「生物機能分子系」のうち、いずれか一つの分野において高度な専門知識と応用能力を身につける。
学習・教育到達目標(E)を達成するために必要な授業科目を履修して合格していること。
研究テーマの背景、目的を理解している。
研究課題に対する実験計画を立案し、実施できる。
研究の遂行に必要な情報を収集することによって、自らの知識を深めることができる。
- (F)「国際的コミュニケーション力」
- 自分の意見を正確に相手に伝えると同時に、相手の意見を充分聞き、尊重するために必要な考え方および国際的に通用するコミュニケーション基礎技術を習得する。ディスカッションを通じて叡智を集約することにより新しい構想をまとめあげる能力を身につける。
学習・教育到達目標(F)を達成するために必要な授業科目を履修して合格していること。
卒業論文の作成、卒業論文発表会での口頭発表・質疑応答ができる。
英語の学術論文を読解し、説明することができる。
実験装置の保守・管理を協力して行うことができる。
研究室内外でのディスカッションを通じて、他者と恊働することができる。
物質化学科のコース構成
物質化学科では、入学者の受入(アドミッション)、教育課程の編成(カリキュラム)、学位授与(ディプロマ)のそれぞれについて基本方針を策定し、これらの方針に基づいた教育活動を実施しています。
入学者受け入れの方針(アドミッションポリシー)
本学の建学の精神を理解しようとする意欲、ならびに知的好奇心や自然科学への関心を持ち、理工学の専門科目の履修に必要な基礎学力(特に数学、理科、英語)を身につけた入学者を受け入れる。
教育課程編成の方針(カリキュラムポリシー)
- 建学の精神の意味を深く理解し、高い倫理性を養うために、必修科目である「仏 教の思想A・B」(各2単位)を開講する。
- 科学者に必要な人間性と幅広い教養を身につけるために、人文・社会・自然科学系・学際領域系科目からなる教養教育科目を開講する。
- 専門科目を1年次から配置して、基礎から応用への体系的なカリキュラム体系と する。
- 幅広い教養・知識を身につけるために、学科固有科目に加え学部内共通科目を開講するとともに、専門の異なる他学科科目も履修できる制度を設けている。
- 専門の基礎知識を確実に身につけさせるために、専門基礎科目と演習を組み合わ せた科目を開講する。
- 科学技術の進歩に対応できる応用の専門知識を身につけさせるために、外部講師による最先端の科学に関する講義科目や、企業現場で実地研修を行う「学外実習」等 のインターンシップ型科目を、専門の講義科目と併せた形態で開講する。
- 自ら進んで学び考える姿勢を養うため、1年次に導入教育科目を開講する。
- 科学に対する知的好奇心や自然科学への造詣・関心、さらには科学と人間との調 和を重視する姿勢が持てるよう、1年次に専門基礎科目群を開講する。
- 専門的知識と技術を総合的に活用し、課題に主体的・積極的に取り組むために4年次に卒業研究である特別研究を必修とする。
- 国際化に対応できる語学力を身につけるため、専門分野に関する英語教育を行う 「科学技術英語」を開講する。
- 基礎から専門にいたる専門の技術を身につけるために、1年次から3年次に必修科目である「実験・実習」科目を系統的に開講する。
学位授与の方針(ディプロマポリシー)
教育・人材養成目的に基づき、
- 仏教の思想と高い倫理性
- 幅広い教養
- 国際化に対応できる語学力
- 科学技術の進歩に対応できる基礎から応用にいたる専門の技術・知識をそれぞれ身につけた学生に学位を授与する
学位授与認定は、理工学部に4年間以上在学し、特別研究論文(卒業論文)の審査の合格を含む、卒業に必要な134単位を修得した学生に対し、学位を与え、課程修了を認定する。