龍谷大学 先端理工学部応用化学課程/理工学部物質化学科

青井芳史 教授

取り組んでおられるテーマは?

機能性無機材料
金属やガラス、プラスチックなどの表面に金属やセラミックスの薄い膜を作る研究をしています。

現在の研究テーマを始めるきっかけは?
単に理科がすきやったからです。化学実験が好きで、まず進学先も工業高等専門学校化学工学科を選びました。
小学校中学校の先生がいっぱい実験をやってくれたおかげだと思います。
指導する上で気をつけられていることは何ですか?
一緒に考え、一緒に勉強して、なるべく一人の研究者として接するようにしています。
一つのテーマについて、道筋を示すんじゃなくて、一緒に方向を考えていく。一方的に指示するのではなくて、考えさせるようにしています。
作業を一緒にするということではないんですが、学生の意見を尊重しながら共に研究を進めていくようにしています。

塗料に応用できる研究を現在進行中です。詳細は言えませんけどね。
基本は薄膜技術を利用すれば応用技術ができるので、様々な素材へ使われる可能性を秘めています。薄膜は、私たちの身近なところにすでにたくさんありますよ。例えば、ペットボトルやスナック菓子の袋をはじめとする食品包装用フィルムやドリルの歯の表面を硬いものでコーティングする技術、電気・電子部品では、PCの液晶ディスプレイガラスなど。その他、カメラのレンズの表面のコーティングなどです。このような確立された技術に対してもさらに良くなるような研究も行っています。

研究内容ですね。金色というぐらい特徴のある「金」ですが、金の微粒子は赤く見えたり、別のある物質の中に入れると青色にもなるんです。
屈折率の関係で色が変化するんですが、今まで見たことのない不思議な現象を見ることもできます。
一緒に考え、一緒に研究を進めて行く中で、一人の研究者として研究の楽しみを感じることができると思いますよ。

物質化学科は実験が多い学科ですので、実際に自分の手を動かしておもしろさを見つけられると思います。
私のやっている研究の薄膜は、現在、すでに多方面で使われていますので、身近なものにもいろいろと興味を持ってほしいですね。
興味を持つと、当たり前だと思っていたことに対して、「何でだろう?」と疑問が出てきます。そこで、何かおもしろさを見つけられるといいですね。
あと、基本として化学をしっかりと学んで欲しいと思います。

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