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研究の概要

 

学生の時の研究(大阪大学理学部高分子学科小林雅通研究室)

 

【立体規則性ポリスチレンのゲルおよび結晶の分子構造の振動分光学的明】

1986年に出光石油化学で合成に成功したシンジオタクティクポリスチレン(sPS)には結晶多形があることを明らかにした。(全トランス、8の字らせん、溶媒を含んだ8の字らせん)またsPSのゲルでも架橋点構造としては溶媒を含んだ8の字らせんとなることを見出し、さらに立体規則性の異なるポリスチレンのゲルで架橋点で形成される分子構造について研究を行った。アイソタクティクポリスチレン(iPS)ではやはりバルクで形成される結晶構造とは異なる分子構造をとること、また非晶性であるアタクティクポリスチレン(aPS)ではローカルな立体規則性を持つ分子鎖部分で安定なコンフォメーションを形成してゲル化することを見出した。

 

龍谷大学理工学部での研究

 

龍谷大学では北丸竜三先生(京大化研を定年後龍大に赴任)に固体高分解能NMRを指導していただきながら、ポリエチレンの相構造解析、シンジオタクティクポリプロピレンのゲルの架橋点分子構造についての研究を立ち上げた。北丸先生が龍谷大学を定年退職後は竹本喜一先生(阪大工学部を定年後龍大に赴任)と機能性高分子材料や包接化合物の研究を行った。n−アルカン/ユリア包接化合物の分子運動解析、デオキシコール酸/フェロセン包接化合物の分子運動解析、セルロースの機能化などの研究を行った。19984月より竹本先生定年退職後の後任として研究室を運営、現在に至っている。