ニューヨークの人種と人口

3月22日

 2000年は国勢調査の年だったようで新聞でニューヨーク市の人口が出ていました。それによると去年初めて800万人を越えたそうです。白人が一番多く360万人で2番目が黒人を抜いてヒスパニックになったそうで220万人ということです。アジア人も急増しているということで10人に1人は(78.7万人)アジア系ということです。しかし不法滞在者も多いですので実数はもっと多いのではないでしょうか?ニューヨークを他の都市のように白人がたくさんいる街を期待してくるとがっかりするかもしれません。長年ニューヨークに住んでいる人たちもニューヨークが活気を保てるのは移民のおかげだと解説していました。比較的外部から来た人に好意的という感じがしますが、新聞の公式紙面ではそうですが私の感じでは必ずしも手放しで移民を歓迎しているようには思えません。人種差別は依然として残っています。私もあまり露骨ではありませんが軽く無視されたり軽く扱われたように感じることが時々ありました。しかしニューヨークはまだいいほうだということでアジア人のあまりいない中西部などに行くとかなり露骨に扱われることがあると聞きました。たとえばレストランで水を頼んでも白人にはすぐ持ってくるけど日本人には持ってこないとか。数か月前のニューヨークのテレビのニュースでも黒人には家を貸さない大家さんがいるという問題をとりあげていました。(こちらはおとり捜査ではないですがテレビも似たよなことをしてました。最初に白人が行って家を見せてもらい今ならレント可能という話のあと黒人の人が行って断られるところを見ました。そのあとレポーターが行って大家さんに詰問していました)しかし人種差別については全く根拠もなく一方的にひどく扱われているだけかというと個人的には必ずしもそうは思えません。(人種差別の話はちょっと微妙なのでうまく伝わるかどうかわかりませんが、もちろん私は人種差別はあってはならないものですし皆平等でなければならないと思っています)というのはテレビを見ていても犯罪の大半は黒人ですし、ホームレスや地下鉄での物乞いの大半は黒人です。またアジア系もレストランの下働きややはり地下鉄での物売り(1ドルの安いものです。警官が乗っていないのをざっと確かめてから売りに来ます)などをよく見かけ身なりもよくないですしどこか貧相な感じがします。ヒスパニック、インド人など状況は似たりよったりです。こういう状況で(頭の中ではいけないとは思うのですが)どこか軽く見てしまうという風潮がでてしまうと思います。しかし断っておきますが白人以外の人種が全員がそうというわけではなく大学には黒人の人でもしっかりした人や他の民族の人でもきっちりしている人はたくさんいます。経済環境や教育環境によって人それぞれです。日本人はどうかというとアジア系の中でも少し裕福になりましたので低賃金労働をしている人はほとんどいないようです。むしろ少し高級な所や高いお金の必要な所は決まって白人か日本人かという感じで、ステータス的にはワンランク上にあるような感じです。(ミッドタウンエリア、5番街、オペラ、ミュージカルなどいくとアジア系ではほとんど日本人で例えば人口的には多いはずの中国人はあまり見かけません。)ということで私の結論としては十分な教育と経済格差というか貧富の差がなくならない限り人種差別はなくならないのではないかというのが私の感想です。