ニューヨークで危険と言われる所

2月11日

 ニューヨークと聞いただけで多くの日本人は治安が悪く危険な所というのがまず思い浮かびます。実際に私もそうでした。しかしニューヨークのどこに行っても治安がよくないというのではなくある特定のところがよくないようです。私も聞き及んだだけですが、サウスブロンクスとブルックリンのフラットブッシュ−ジャマイカ間のロングアイランド鉄道沿線が特によくないと聞いたことがあります。ブルックリンの方は地下鉄のA,C線も一部平行して走っていて、この線でJFK空港に行くことができます。一度空港に行った帰りにどこかで食事をしようかということで適当な駅で降りましたが、まさにその地域が治安の良くないところだったようで建物も壊れかけたり汚かったりしたり歩いている人もほとんど黒人で怪しい雰囲気でした。とりあえずファストフードで食べましたがそれも何だか怪しく見えました。早々に立ち去りましたが夜なんかは怖いだろうと思います。それにも増して一番危ないのがサウスブロンクスだそうです。ニューヨークのちょっとした人は行きたがらないところのようです。地域的にはマンハッタン島のすぐ北です。ハーレム(マンハッタンの100番ストリートより北)も危ないけどそれ以上に危険といわれているところです。以下私の知り合いのアメリカ人の話です。

 友達の友達がサウスブロンクスからブルックリンに引っ越すので手伝ってくれと言われたそうです。その友達の友達は黒人だそうです。何人かで車で行き荷物を運び出したりしたそうですが、階下の住人に“白人が何をしにきた“とかいわれたり昼にデリに食べ物を買いに行くとデリの入り口で4,5人の体格のいい若い黒人がたむろしていて、デリに入るとそのうちの1人がずっと後ろについてきて何を買うかじっと見ていたそうです。デリの中も4角に少し足の長いいすがあり人が高いところに座っていて盗みをしないか見張っていたそうです。デリを出たときも何か声をかけてきたそうですが足早に立ち去ったそうです。この地域は貧しいので何でも安く売っているそうですが、また建物も壊れかけたり落書きがいっぱいしてあったり廃墟のようなビルに勝手に住みついたり、夜にはわけもなく火を燃やしたりしているそうです。そのアメリカ人によると警察もサウスブロンクスは避けているそうです。例えば事件があって警察に来てくれと電話しても次の日にしか来ないんじゃないかと言ってました。ハーレムはどうかと聞くとハーレムはまだマンハッタンの中だからさすがに警察はすぐ対応するだろうとは言ってました。それほどサウスブロンクスは特殊な地域のようです。私もどんなところか思っていましたがちょっと冒険して見ようなどと思わないほうがいいと思います。日本人は特にその点に疎いような気がしますので。

 ヤンキースタジアムやブロンクス動物園もサウスブロンクスにありますがヤンキースタジアムは駅のすぐ隣ですのでその間の行き来だけなら問題ないでしょうし(長居はしないほうがいいかもしれませんが)ブロンクス動物園は少し北にありますし閉園が5時とか(夏は)だったと思うので暗くなる前ですのですぐに地下鉄にのれば大丈夫だと思います。

 逆に比較的いいといわれているところが以下の所です。マンハッタンの100番ストリートより南であまりダウンタウンに行かないところ。ブルックリンではブルックリンハイツやベイリッジのあたり、ブロンクスの北のウエストチェスター、NY市の東隣のロングアイランドあたりが比較的いいでしょうか?クィーンズもまずまずと聞いたことがあります。