ニューヨークの路上でビールは飲めません!

(9月23日)

 私の知っているニューヨーク生まれのアメリカ人がぼやいていました。この前”ビールを路上で飲んだ”という罪で2日間拘置所に入ってきたそうです。ニューヨークでは屋外でアルコールは飲めないことになっているからです。(日本の花見のようなことは当然できません)ことの成り行きは以下の通りです。

 彼が友人とダウンタウンのサンライズマート(日本食料品店)で缶のサッポロビールを買い最初は店内で飲んでいて、途中で店の前にあるベンチに座ったそうです。そこではほとんど飲んでいないのにタイミングが悪くポリスが車で通りかかったそうです。(もちろん覆面だそうです)彼とその友人は有無を言わさず後手に手錠をかけられて車の中に押しこまれjail(拘置所というよりブタ箱といった方がニュアンスがあいそうです)に連れて行かれたそうです。拘置所はせまくて汚くてたくさんの人が詰め込まれていたそうです。いすも十分になく、きたない地べた(XXもあったそうです)に座らされ、また浮浪者のような者も一緒の部屋でにおいもくさかったそうです。ほとんどの人が路上でビールを飲んだとか禁煙場所でたばこを吸ったとかという軽いものらしいです。スーツを着た身なりのいい人もいたり(運転免許証の期限がきれていたそうです)フランスからの旅行者もいたそうで、全く問答無用で連れてこられるようです。(そのフランス人は帰りの飛行機に乗れなかったのではないかといっていましたが)中にはドラッグをやっていたりした人も同じ部屋にいたそうで、気持ち悪かったそうです。食事についても文句を言っていて量が少しの上にめちゃくちゃまずかったそうです。その上朝食が朝4時ではやすぎると言っていました。結局2日間ぐらいいたそうで、ジャッジを受けて釈放となったそうです。ちなみに罰金が160ドルだったそうです。

 彼によると数年前までは罰金は取られても拘置所までは連れて行かれるようなことはなかったそうですが急に厳しくなったそうです。(特に市長がジュリアーニになってから)拘置所でも皆文句を言っていたそうですし、ジュリアーニを呪う落書きがいっぱいあったそうです。確かにジュリアーニが市長になってからは犯罪が減ったけど自由が無くなったというのが彼の意見でした。(アメリカ人から自由が無いなどという話を聞くとは思いませんでした)缶ビールなどは紙を巻いてラベルを見せないようにしていたら見逃してくれていたそうですが最近はラベルのチェックまでするそうで気をつけたほうがいいと思います。(実はこの前のBBQでは少し飲んだりしましたが今思えば見つからなくて良かった思います)とにかく日本のように法律があっても個人の自由だなどと言っていられません。法律に対する罰則が厳しいです。USでも当然、法の範囲内での自由です。