運転免許証

(7月12日)

 4月の時点でロングアイランドの東の端のブルックヘブン研究所の装置を使うという予定でしたが、Gross教授が考えていた実験がそこではうまくいきそうにないということと、私がこちらでスタートしている研究テーマがありますので、自動車の必要性があやしくなってきているのですが、身分証明や観光にも使えますのでとりあえず免許証だけは取っておきました。しかしNYの路上試験は結構大変でした。

 2回の筆記試験までは比較的簡単にクリアできますが路上試験が大きな障壁で、日本で運転になれている人でも2人に1人は落ちているそうです。実際私も6月に受けたときには落とされましたが、2回目の今日クリアして免許を取得することができました。

 NYの路上試験はNew Rochelle, White Plains, Yonkersの3か所です。6月はNew Rochelleで受けました。グランドセントラル駅からメトロノース鉄道のNew Haven線で20分ほどです。駅で安全自動車学校の人が受験用の車で待っていてくれていましたので(車は自前のを持ち込みですので)1時間ほど注意や練習をして試験を受けました。試験場はごく普通の住宅街で道端に路上試験場を示すポールがたっているだけで、指定された時間に車を持っていって並ぶだけです。試験官は4,5人で、1時間で20台近くをさばいているそうです。試験は試験官が隣の座席に乗り込んできて開始です。このとき私は制限速度以内で走っていたのですが試験官が危険と感じたのかtoo fastと言われました。また住宅地の中でストップサインを見落とした(木に隠れていて全く見えませんでした)ために不合格になりました。試験自体は5−10分であっという間です。後で安全自動車学校の人に聞きましたが、私の直前に同じ試験官に当った人もtoo fastと言われたそうです。またNew Rochelleで1箇所右カーブをきった上にストップサインが木に隠れているところがあるということで、まさにそこにひっかかりました。このときは試験官とコースの運が悪かったようです。

 今日はグランドセントラルからハーレム線でWhite plainsというところに行きました。ウェストチェスターで日本人の多いところです。前回と同じ安全自動車学校の人と練習をした後試験場に並びました。今日は試験官に恵まれたようで黒人ですが日本語を少し話せるようで”右”とか”止まって”とか日本語で指示をしてきました。試験内容は普通の道を走ることと縦列駐車でしたが、通常はUターン操作も加わるということです。時間にして5-10分でしたが、前回と違いコースも問題となるところがありませんでしたのでクリアすることができました。本免許証は45日以内に送られてくるということですが、とにかく合法的にNYを運転できるようになりました。

 2回の試験で感じたことは、試験官とコースにより合否が大きく違うということです。試験官の基準をクリアすればOKというような印象でした。どの人にあたるか、どのコースになるかは運次第です。しかし路上試験の予約はなかなかとれませんので(1か月かそれ以上待たなければなりません)NYで免許をとるのは大変です。NJですと日本の免許の書き換えということで筆記試験だけで路上試験はないそうです。こちらに来て車がすぐに必要な人はNJに家を持った方がいいかもしれません。消費税も安くて住みやすいそうです。