最近のニューヨークの事件

(7月1日)

 日本にどの程度の事件が報道されているかは知りませんが、ニューヨーク市内だけでもいろいろ事件が起きています。テレビを見ている限りではニューヨークの犯罪発生件数が多いというのはわかるような気がします。誰かが刺されたとか、発砲事件があったとかというのは日本と比較にならないぐらい多いと思います。ついこの前のことでは、地下鉄が脱線したニュースが日本のインターネットニュースに出ていました。80人以上が怪我をしたようで大変だったようですが、こちらでの扱いはそんなに大きくないように思いました。多分死者が出なかったからかと思いますが。一番大きな事件は5月のファストフードのウェンディズでの銃乱射で5人ぐらい死傷したと思います。またアップルツアーのバス運転手が俳優をひいてしまったことに端を発して、バスの免許を持っていないドライバーがたくさんいることや、ガイドが不正確なこと、事故が多いことなどから一時営業停止(1か月ぐらい)になっていましたが、この週末から営業を再開したという事件もありました。またプエルトリコパレードの日にセントラルパークで起きたセクハラ事件も大きく扱われています。

 今週もっぱら話題になっていたのがアトランタブレーブスのジョン・ロッカー投手がメッツ戦のためにニューヨークに来るということでした。昨年末に雑誌インタビューでニューヨークの移民者に対しての差別発言があったそうです。たまたまインターネットでインタビューの全文を見かけましたので目を通してみましたが確かに言いたい放題を言っていたようです。タイムズスクエアは英語を話せないアジア人やヒスパニックや・・・がいっぱいいていったいアメリカはどうなってしまたんだというようなことです。日本人もターゲットになっていて車を運転しているとき近くを20マイルぐらいでのろのろ走っている車をみて、あの車は日本人女性が運転しているに違いないなどと(実際に見ていないのに)言いたいことを言っていたようです。(日本でもたまに見かけなくはないですが・・・)他のガイドブックでも見ましたが一般的にアメリカ人から見ると日本人はトロイという印象らしいです。それはとにかくニューヨーク市警も警戒して普段の10倍の500人の警察官を配置したように言っていました。結局最後はロッカー投手がテレビで謝罪していました。試合もトラブルなく行われているようです。

 私はロッカーの発言に対して考えさせられるところがあります。たまたまロッカーは口に出していってしまいましたが、多数の人が同じことを考えているのではないかと。私自身マンハッタンを歩いていて色々な言葉を耳にします。アジア人もたくさんいます。他のアメリカの都市を知りませんので比較はできないのですが、前からニューヨークっていったい何なんだろう?何がそんなに魅力があるのか?という疑問があります。まだ私自身もよくわからないのですが経済格差が根底にあるのかなという気がしていますが、難しい問題ですのでおいおい考えてみたいと思います。