龍谷大学理工学部物質化学科

中沖研究室


日本とニューヨークの違いについて

(4月9日)

 ニューヨークに来て1週間が過ぎました。ニューヨークについては日本でもいろいろうわさなどを聞いていましたが、実際に来てみて驚いたことや、うわさほどではないことなど感じたことがたくさんあります。

1)日本にいるときはニューヨークは危険なのに本当に大丈夫かという質問を何人からも受けました。それを聞くたびに不安にもなったものですが、普通に生活するには日本と全く同じのような気がします。深夜出歩かないことや人気のないところは避けるなど日本でもいえることと思います。全て安全とはいえないと思いますが神経質になる必要はないと思います。

2)とにかくたくさんの人種が集まっています。永年ニューヨークに住まれている人も多いでしょうが、観光や短期滞在の人も多いようです。タイムズ・スクエアで記念写真をとっている人もたくさんいますし、ロンドンから観光でという人もいました。ヨーロッパ人にとってもニューヨークはエキサイティングな都市のようです。

3)地下鉄は思っていたほど汚くないし、昼間乗る分には便利です。1ドル50セントで均一料金です。メトロカードという便利なプリペイドカードもあり10回分の料金で11回乗れるカードを私は購入しました。バスにも使えるので便利です。朝、夕方のラッシュ時には車内は結構込み合います。駅自体は古く、照明も少し暗めでした。

4)歩行者は全く信号を守りません。赤信号でも車の流れが途切れると一斉に横断を始めます。

5)ファーストフードの店がたくさんあります。ピザ、ハンバーガー、サンドウィッチなど。夜もこの程度の食事で済ませている人も多いようです。日本での出張の時のようにどこかの定食屋に入れるような店がありませんので、夕食など少し苦労します。

6)ニューヨークに住むに当り、英語で書かれた契約事項などへの署名に不安が残るところがありますが、日系のエージェンシーがたくさんありますので、そこに頼めば全て日本語で処理してもらえますので、細かいことを気にしなくてすみます。日本で購入したガイドブックにもエージェンシーは少し載っていますが、むしろこちらの旭屋書店などで現地情報誌(例えば”OCS NEWS ニューヨーク情報誌”2.5ドル)を買ってそこの広告を見たほうが実際的な気がします。

7)街中の日系レストランや小売店にはまだあまり行ってませんが、旭屋書店などは全く日本にあるものと同じで、ほとんど全て日本語の本だけです。日本の雑誌、文庫本などたくさん置いています。店内もほとんど日本人だけで、日本語の会話が聞きたくなればここにくればいいのではないかと思います。また店員も全て日本語で対応してくれますので、ここはとてもニューヨークにいるとは思えない別世界です。日本人相手だけで店が成り立つほど日本人が多いということだと思います。

8)英語が全くできないという人にも日系の店をあらかじめピックアップしておけばニューヨークでは十分に日本語だけで生活できます。現に今の私は昼間は日系の不動産屋に通い夜は日系の民宿に帰ってきますので、会話らしい会話(ものを買ったりするときなど短い英語は使いますが)というのはほとんどできない状態です。