mainImage

藤原研究室

環境・考古・金属錯体を対象に主にX線を用いた機器分析を行っています。

 
錯体は、金属イオンの周囲にいろいろな分子が配位結合をつくって集団となることで、単なる有機物や無機物にはない特殊な性質が現れます。錯体の身近な例として、血液中で酸素を運搬しているヘモグロビン、化学の教科書でもおなじみのミョウバンや、光合成で重要なはたらきをするクロロフィル、いくつかの塗料などがあります。

原子を構成している電子は、原子核から一定の強さで引きつけられて (束縛されて) います。電磁波であるX線を試料に照射したときに試料の原子から放出される電子を『光電子』といい、この光電子の運動エネルギーEは、
E = (X 線のエネルギー: 一定) ? (束縛エネルギー: 結合エネルギーEb)
になります。束縛エネルギーは、原子の種類と電子の軌道により定まった値になります。これにより水素とヘリウム以外の全ての元素の定性 (何が) ・定量 (どれだけあるか) 分析ができるだけでなく、それらがどのような化学状態で存在しているかを同時に迅速に調べることができます。

新着情報

2010.4.1
研究室のHPをオープンしました。
  
  
  
  
  
  
PageTopへ