高分子年次大会がGメッセ群馬でありました。
2023年5月24,25日 
 
 高分子年次大会が群馬県高崎市のGメッセ群馬でありました。群馬県で高分子学会が開催されたのは初めてと思います。大阪から行くと東京で上越か北陸新幹線乗り換えで結構時間がかかります。発表はどうだったでしょうか?
(今回の発表)
1)  固体高分解能­13C NMRによるポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)の分子運動性の解析
(龍谷大院理工)〇折内俊哉、中沖隆彦
2) キャスト温度を変えた時のシンジオタクチックポリスチレンフィルムの強度
(龍谷大院理工)〇西岡幹人、中沖隆彦
3)   シンジオタクチックポリスチレン結晶中のナノポアへのε型でのエタノール吸着
(龍谷大院理工)〇山脇麻名音、中沖隆彦
4)   微生物P. putidaを用いて炭素源の脂肪酸によるくり返し培養でのバイオポリエステルの高収率化(龍谷大院理工)〇川本智己、中沖隆彦
5)    微生物P. putidaによる炭素源に奇数鎖脂肪酸と偶数鎖脂肪酸を用いたブロック共重合体の生合成と各ブロックの分子量(龍谷大院理工)〇西村天真、中沖隆彦
6)    シンジオタクチックポリスチレンのナノポアフィルムを用いたブタノール/アセトン混合溶液からブタノールの分離(龍谷大院理工)〇宮内嶺、中沖隆彦
(学生のコメント)
折内::今回の学会ではかなりの方が聞きに来られその中に冷延伸P3HB研究の第一人者である東京大学農学部の岩田先生とその研究室に所属している博士と思われる学生3名が来られました。非常に鋭い質問や提案をいただき、今までのポスター発表と比べて緊張感がありました。その岩田先生のP3HAに関する講演も聴講する事ができ今までの学会の中で最も収穫のある学会でした。
西岡:今回の学会ではこれまでよりも多くの方に聞きに来ていただきました。内容を他の学生と差別化できたことが功を奏したと思います。人は絶えなかったので暇な時間が無かったため今までよりも時間が早く過ぎたように感じました。参考になる指摘を多く頂けたため今後の研究に活かそうと思います。
山脇:今回の学会では企業の方と僕と同じテーマであるsPSを用いた研究をしている学生の方が来ていただけて、企業の方は結晶の分野の方でしたが私にはない視点からの意見を頂きとても参考になり、学生の方からはsPSの試料に対しての苦労話など楽しく話を出来ました。これらの経験を今後の研究にいかそうと思います。
川本:年次大会では4グループの方に来ていただきました。くり返し培養よりも生合成の方が気になり、聞きに来ていただいた感じでした。質問の方では分子量や物性の改善にはどうしたらよいかとうのが多かったです。今回の学会を通してプレゼン能力が向上したように感じます。
西村:今回の年次大会では河内研の2人と他大学の2人が来ていただけました。実際にポスターを説明したのは1回でしたが、ところどころこういう風にしたらよかったと少し後悔や反省する点を見つけることができました。次回以降の学会では今回の学会で得られたことを活かして臨みたいと思います。
宮内:今回が初めての学会だったので、学会の雰囲気がどのようなものなのかを知ることができました。私のポスターに来て頂いた方は一人だけでしたが、外部の方に自分の研究について発信するよい機会となりました。