留学を終えて
2023年1月30日

 
 

 私は、海外で活躍できる人材として成長したい、英語を話せるようになり海外の友達を作って世界を広げたい目標を掲げ留学することを決めました。

 正直初めの12ヶ月は地獄でした。自分の思いはろくに伝えられないし、相手の言っていることも分かりません。正直諦めかけていましたが、ギリギリで踏ん張って生活していました。ミスしても伝わらなくてもいいので、とりあえず何とかして相手に思いを伝えること、申し訳ないと思いながら理解するまで何度も聞き返す事を続けていました。すると、急にコミュニケーションが取れるようになりました。何かが急に変わった瞬間がありました。そこからは、どんどんコミュニケーションを取り、後半からは会話することが楽しくなりました。この経験を得たことにより、かなり海外で生活することに自信を持つことができた気がします。長期休み中に海外へ旅行に行った時、その場所で出会った人と英語で会話して仲良くなることができるほど成長ました。しかし、まだまだ基礎能力しかないので、今後ももっと勉強、練習して英語力を磨き上げて行きたいと思っています。

 正直英語力を改善することが必至で、研究者としてのスキル成長はゆっくりだったと思います。ですが、最後には教授に褒めてもらえるレベルまで成長できました。新しい試みの研究内容であったため、ディスカッションを積み重ねながら進めて行きました。一人で考え込まずに、教授や研究室のメンバーに相談しながら実験を進めることで、何とかいい結果を出すことができたと思います。英語力も上がるので一石二鳥ですね。

 友達もいっぱいできました。研究室のメンバーはもちろん、研究室外の友達もできました。研究室のメンバーは毎日会っているためか、外ではあんまり会う時はありませんでした。ですが、お食事会に誘ってもらったり、近くの町に一緒に出かけに行くことはたまにありました。誕生日をお祝いしあったり、プレゼン発表のメンバーがいたらみんなで見に行ったり、ピザパーティをしたり、研究室のメンバーとは本当に仲良くしてもらいました。思い出が多すぎます。研究室外の友達とは良く近くの街に出かけに行っていました。よくバールでビールを飲んだり、ピザを食べに行ったりしていました。とても仲良くしていた友達が急に日本に住みたいと言い出し、サレルノ大学を辞めてナポリの大学で日本語を勉強しに行きました。将来は日本でイタリア語を教えたいそうです。私はその友達にイタリア語を学ぶことが、将来の夢の一つになっています。楽しみです。

 留学したいけど悩んでいる人は是非勇気を振り絞って飛び立ってほしいです。行ってしまえば後戻りできないので何とかしようとすると思います。最初は地獄ですが、それを乗り越えると素晴らしい経験になると思います。是非留学してみてください。