学外実習先企業の訪問
2008年8月27日-29日

 毎年3年生の学外実習先の企業を訪問しているが、今年は近畿圏外や卒業生の就職している企業、今年初めて受け入れていただいた企業があるので、以下に簡単に記す。

827日(東京)
 リガク:X線や熱分析装置などの精密分析装置のメーカー。外部からの委託分析も行っている。当初は関西の拠点の高槻を想定していたが、手違いで東京本社での実習となった。しかし往復旅費と滞在する寮費を出していただけたのでよかった。場所は八王子の近くの拝島という駅の近くで便利な所にある。今回は初めての訪問でしたので、会社内を見学させていただいた。分析装置は1つ1つ手作業で組み立てていたり、部品の金属材料の削りだしなど全て自社内で行っているということであった。
 
千住金属:実習生は受け入れていただいていないが、多くの卒業生が行っているので一度訪問させていただいた。日暮里から京成線で2駅目の千住大橋駅にある。会長は龍大出身ということである。環境にいい鉛フリーはんだが主力商品で、金属系の会社であるが、はんだにいれる有機材料の研究が多いということでした。

828日(四国・丸亀)
 大倉工業:四国というと大阪からは遠く感じますが、新大阪−岡山−丸亀で2時間ほどである。丸亀は初めてであったが、駅前商店街は完全にさびれていた。大倉工業は丸亀から1駅隣に行った讃岐塩屋の駅前にある。大きくてきれいな建物が並んでいるのが印象的です。今年実習生を受け入れていただいたのは、卒業生の土川君がいるということと、3年生に地元出身の学生がいたからです。高分子のフィルムを加工している会社で、特に液晶パネルに使用する偏光フィルムが主力商品ということでした。液晶パネルで使用されますので、フィルムにはほこりが入ってはいけないということで、製造ライン自体がクリーンルームの中にあり、作業を行います。見学させていただきましたが、着替え(インナーや上着、靴まで)やほこりを払うエアー室を何回も通るなど徹底していました。
 四国化成:実習生はいませんが、この3月に研究室を出た山下君がいますので、訪問させていただきました。大倉工業からは2駅ですが、見学で時間をとってしまったためタクシーで移動しましたが10分ほどのところですぐ近くにありました。化学部門と建材部門があり、山下君は建材部門に配属されていました。建材部門とはいえ外装材など化学に関係した仕事です。新規事業にも積極的に展開されているようで、ビルの屋上の緑地帯はテレビで紹介されたということです。

829日(湖北)
 近江鉱業:米原から2つ名古屋よりに行った近江長岡にある企業で、今年初めて実習生を受け入れていただきました。主に石灰を扱っている会社で近くの伊吹山から石灰を掘り出してきて、乾燥、粉砕、焼結などを行っている会社です。工場は近くに分散されていましたが、車で見学させていただきました。石灰石を野積みにした山から、ベルトコンベヤで乾燥機にいれ、粉砕してという設備を見せていただきました。普段研究室でしか実験しませんので、規模の大きさに驚かされます。設備は自動運転になっていて管理室からモニタなどで管理しているので、あまり人手はかからないような感じでした。本社には分析用にX線開設装置や粒度分布測定装置など、この規模の会社にしては(失礼ですが!)非常に充実していたように思います。卒業後の就職先にしてもいい会社かと思いました。


瀬戸大橋から