台北で開催されたIUPAC MACRO2008に参加しました。
2008年6月29日-7月3日

 今回の学会は台北でしたので近くて楽でした。しかし南国ですので蒸し暑く大変でした。台湾大学を訪問したり、旧知の先生や新しい研究者との交流もありまずまずでした。学生も台湾大学、浦項工科大学の学生など国際交流もできたようです。
                      
(今回の発表)
1)Bound Solvent in Polylactide Gel and the Formation of Microsphere
  (Ryukoku Univ.) T. Nakaoki, T. Nakasugi
2)Biosynthesis of Polyhydroxyalkanoate from Sugar or Amino Acid by Wautersia eutropha
  (Ryukoku Univ.)Yuki Kimura and Takahiko Nakaoki

3)Relationship between Molecular Morphology and bound Solvent in Syndiotactic Polystyrene Gel
  (Ryukoku Univ.)Akio OONOSHI, Takahiko NAKAOKI, and Naoki IMAMURA

4)Selective Sorption of Organic Solvent in Delta/e Syndiotactic Polystyrene
  (Ryukoku Univ.) Naoko GOTO, Takahiko NAKAOKI

5)Melting Behavior of Solvent in Isotactic Polystyrene gel
  (Ryukoku Univ.)Takahiko Nakaoki, and Takuya Nishimura

6)Melting behavior and aggregate size of solvent in isotactic polypropylene/o-dichlorobenzene gel
  (Ryukoku Univ.)Takahiko Nakaoki, Narumi Fujiwara, and Hiroyuki Tanimura,
(学会のコメント)
大熨:留学を控えた身として、英語・国際学会はすごく刺激になりました。
後藤:楽しかった台湾。韓国に友達が出来た。メールが来たから送らなきゃ。しかも英語で・・・・。
木村:台湾は日本です。インドのほうがいいですね。
西村:ものっすごく暑い国でした。英語にまみれた5日間でとても刺激になりました。
藤原:国際学会は英語ができないと大変まずいですね。お互い不幸なことになってしまいました。

(中沖のコメント)
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 日曜日の朝だというのに関空は大混雑していてびっくりしました。航空運賃が高くなっているとはいえ、海外旅行に行く人は多いようですね。1025大体定刻に出発。今回はJAL便でもしかするとJALに乗るのは初めてです。やはり機内では日本人のフライトアテンダントだし、親切でいかにも日本の飛行機という感じがしました。フライト時間は2時間30分であっという間に台北に到着しました。しかし飛行機を降りたとたんの蒸し暑さに驚きました。今回は大学生協の自由行動パックなので空港を出たところに現地スタッフの方が待っていて小型バスで台北市内へ。およそ50分ぐらいで到着。パックツアーなのでまず茶芸館というみやげ物屋に連れていかれました。以前中国に行った時も同じパターンです。多分ツアーで安くしている分買い物をしてもらおうということでしょう。まあ空港で土産物を買っても高いのである程度はここで買い込んでおいた。そのあとホテルに向かいましたが、バスが大通りをはずれて小さな道を通ったせいか、街はけっこうごちゃごちゃしているところという印象を持ちました。このころから激しい雷雨になって、ツアーガイドの人が言うには午前中は晴れているが午後はここ1週間毎日スコールがあったということです。蒸し暑さが増して気が滅入る感じでした。ホテルは学生の安全も考えて会議場の近くの高級ホテルであるグランドハイアットにした。かなり高かったが安全だしいい経験になるであろう。夜は7時からwelcome receptionがあった。あまり大きくない部屋でのレセプションだったので大混雑していた。私は旧知の先生や、内田研をでて産総研にいるという中村君と話をしていましたが、学生さんの方でもいろいろな人たちと交流を深めていたようです。特に韓国からの学生さんたちとは仲良くなったようで、話がはずんで(?)いたようです。ポーランドとの方とも交流していたようです。

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 学会の初日。朝830からオープニングセレモニーが始まりました。そのあと基調講演が続いたが、私は途中でぬけて学生と会議場のすぐ隣にある台北101という現時点で世界一というビルの展望台に行きました。チケットは400元(1元は大体3.6円)で少し高いですね。新しいのでエレベーターも速くて快適でした。(以前ニューヨークでワールドトレードセンターに上ったときのエレベーターとは違い快適でした!もっとも今ではWTCビルはテロでありませんが・・・)大体高さが380メートルはあるそうで、下を見下ろすとかなり高いというのが実感できました。
 13:00に以前UCデービスでお会いした台湾大学のChiu先生と待ち合わせして台湾大学を見学させてもらいました。ちょっと見せてもらう予定でしたが、Chiu先生もたくさんの学生を連れてきていて、半日楽しく過ごさせていただくことになりました。タクシー2台に分乗して20分ほどで台湾大学へ行けました。台湾大学は戦前は日本の帝国大学でキャンパス内の建物のいくつかは日本のような感じでした。実際、Chiu先生の教授室は古くて台湾の最高学府には似合わない感じでした。キャンパスは広大で学生も4−5万人は学んでいるとうことでした。龍大が2万人弱ですからかなり大きいですね。Chiu先生の学生7−8人が我々を歓迎してくれて、けっこう日本語の授業をとったことのある学生も多く、中にはかなり日本語を話せる学生もいました。台湾名物のナタデココミルクティーを飲みながらChiu先生のところの大学院生4人の研究発表を聞かせていただきました。ナノコンポジットの作成など面白い内容でした。彼らにとっても英語は大変なようでようやく話しているという感じで日本人と同じレベルでした。その後、午後のスコールの中をキャンパスを案内してもらいました。まあ広いですね。晩ご飯も誘われたので、大学近くの中華レストランンに皆で食べに行きました。(合わせて14-15人)7時からポスター発表があるので、少し早目の5:30ごろにレストランに入りは学会会場に戻る予定でしたが、このレストランンの料理の出てくるのがすごく遅かったですね。30分以上してもほとんど頼んだ料理が出てこない状況でした。Chiu先生お薦めの鍋で、おいしかったのですが、何せ出てくるのが遅くて食べ終わった時点ですでに7時過ぎ。私はデザートはいいから学会に戻ると言ったのですが、少しぐらい遅れても大丈夫と言われ結局40分ぐらい遅れてポスターを貼って大遅刻になりました。ポスター会場はせまく、また上海の時と違いほとんどの人がポスターを貼っていたので大混雑でした。昨日の韓国の学生さんたちが我々のことを待っていてくれたみたいで、貼り付けた早々に来てくれました。この手の学会では聞きに来てくれる人もそんなに多くないこともあえますが、うちの学生にとってはいい経験になったであろう。特に後藤さんは語学自体はあまりできないようですが、社交的なのでまるで楽しく会話しているように(?)見えました。

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 今日は午前中に私のオーラル発表がありました。お昼はフランスのLotz先生とThierryさんと簡単な食事に行った。フランスは夏休みがながく、7月半ばから8月は夏休みとうことでした。日本では考えられないぐらい長いですね。研究室の学生は午後、台湾大学の学生さんたちと故宮に行っていたようです。台湾大学の学生さんたちは日本語を勉強したいみたいで、熱烈歓迎してくれているようです。7時からは木村君のポスター発表で会場に行きましたが、韓国の学生さんたちの発表もあり夜は研究室の学生と韓国の学生さんたちとの交流になりました。私が学生のころと違いいろいろなところで国際交流できますので、学生さんたちはグローバルな視点を持ってほしいですね。

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 研究室のプレゼンテーションが全て終わりましたので一安心です。ホテルで朝食に行くとニューヨークで一緒だったインドのソーマさんに会いました。現在フィリピンで教授を得たそうで頑張っているようです。日本も近いので、共同研究かなんかできるといいですね。お昼は研究室の学生さんと小籠包で有名な“県泰豊”(ティンタイフォン)に行きました。いつも行列が絶えないとありましたが、確かに店の前はたくさんのお客さんでごった返していましたが、20組ほどの待ちで20分待ちでした。これぐらいなら十分許容範囲です。店員もすべて日本語で対応してくれますので安心です。小籠包は小麦の皮で肉などを包んだものですが、スープが入っているのが最大の特徴です。日本でスープのない小籠包が出たりすることがありますが、これは違うと言わざるを得ないでしょうね。このあと近くに蒋介石をたたえる民主記念館がありましたので行ってみました。日本との歴史を考えると複雑なところもあるのですが、台湾自体が全体的に親日的ですので展示品は見ていても安心でした。というのも中国ではこの手の博物館では日本がいかに悪逆非道を働いたかを強調するようなものが多いからです。このあとは木村君のリクエストもあって近くにあるはずの昆虫博物館に行こうとしましたが、地図にはあるけど場所が分からず、聞いた人は親切に対応してくれるのですが行ってみてもそんな博物館はないしで、まいりました。大分歩きましたのでこのあとは皆で足つぼマッサージ(滋和堂)に行きました。30分で700元ですが630元にまけてくれました。やはりこの手のマッサージは痛いですね。でも終わった後は足が軽くなります。この店は日本の有名人も結構来ているようで写真がはってありました。
 夜は台北で最大の夜市で士林夜市に行きました。地下鉄を降りるとすぐに屋台村のようなビルがあります。ここに飲食店がたくさん集まっています。庶民の屋台という感じでよかったです。その近くに両側に洋服などの店が並ぶ通りがあり、人でごった返していました。日本でいう新京極か心斎橋という感じです。