ギリシャで行われた国際会議に参加しました。 2007年8月31日−9月8日 |
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ギリシャのパトラスというところでInternational Conference on Structural Analysis of Advanced Materials(ICSAM)国際会議に参加しました。25か国から研究者が集まったということです。アテネから西へ200kmのペロポネソス半島にあるパトラス市の近くの風光明媚なホテルで開催されました。今回はフランスのJean-Charles
Benezet先生とAlan Riga先生と知り合いになれたことが収穫でした。 8月31日(金):今回は初めてルフトハンザに乗ることにした。関空9時55分発で大体ヨーロッパ行きは朝が早い。ちょうど大阪で世界陸上大会を開催しているところなので、帰国する人も多いのかアスリート風の人も結構見かけた。そのせいかわからないが、チェックインカウンターも混乱していてオーバーブッキングしているのか座席の確保待ちの人が結構いたようだ。その上、機材が変更になったとかで、さらに混乱して荷物の積み込みが間に合わないということで出発が11頃になった。機材が変更になったからかわからないが、座席(エコノミー)に液晶パネルがなく、映画も大きな液晶画面がいくつかあるタイプだった。このタイプの飛行機に乗るのは久しぶりだ。ただトイレが座席のフロアでなく1フロア下に降りていくタイプで、この方が使いやすかった。フライト時間は12時間程度のはずだったが、スピードを上げたのか定刻より30分遅れでフランクフルトに到着した。フランクフルトは建物がいくつかあって乗り換えに苦労するかと思ったが、歩いて移動できて、途中EU国民ではないというところでパスポートに判を押されて、そのまま乗り継ぎのゲートへ。手荷物検査を受けてOK.。きわめてシンプルだった。アテネへはエーゲ海航空で2時間半ぐらい。18時発でギリシャ時間22時着。夕食時のフライトだったのでミールサービスがあった。降りると荷物を持って行くだけで入国審査はなし。あとでガイドブックを確認するとEU内では最初に着いた空港で判をもらえばいいということらしい。なのでパスポートにはドイツに入国したことになっています。夜遅いので空港の真前にあるSofitelホテルを予約しておいたので、そこで1泊。長い旅路もちょっと休憩。明日はバスでパトラスに移動。 |
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9月1日(土):パトラスはアテネから200Kmほど西に行ったペロポネソス半島にあるギリシャ第3の都市で人口20万人ということです。イタリアからのフェリーが来ることで有名なようですが、ガイドブックによると2,3月のカーニバルのとき以外はほとんど観光客がいないらしい(ガクッて感じです)ホテルで待っていると予約していた旅行会社の人が迎えに来てくれたので、その車(普通の乗用車でトヨタのスプリンターでした)に乗って他の人を空港でピックアップしていく予定でしたが、乗る人は5人で定員ですが、遠方から来ているので(他の3人はアメリカのオハイオからでした)皆大きな荷物で乗用車のトランクに入りきらない。仕方ないのでアメリカの先生が奥さんを膝に乗せて、スーツケースも車内にいれてアテネ市内の旅行会社で大きな車に変えることにした。(60歳ぐらいのアメリカの先生はThank you!と言ってましたが・・ハハハ)スーツケースが邪魔でよく見えなかったがパルテノン神殿が見えていました。車が大きくなったので楽に移動することができた。最初は片道3車線のけっこういい道で制限速度120Kmとあった。運転手は若かったせいか、ものすごくスピードを出して他の車を抜きまくっていた。途中から道幅が狭くなり、中央分離帯なしの片道1車線になった。多分日本だと遅い車を先頭にゆっくり大名行列ができそうだが、ギリシャは違う!一応高速なので路肩がわりと大きくとってあるので(といっても1車線分はない!)遅い車はそっちの方に半分よけて、速い車が少し中央分離帯を越えて追い抜いていくという恐ろしいことをしていました。(正面衝突しないように祈ってました・・)天気が良かったせいか景色は抜群でイオニア海とオリーブ畑がきれいでした。とにかく2時間ぐらいかけてホテルに着きましたが、これまた田舎でびっくり。事前にガイドブックを調べても載ってないしwebで見ても詳しい地図はないし、とにかくパトラスの市内からも結構離れた所のようです。何というかヨーロッパ式の何もしない休暇を楽しむところという感じです。ビーチ(と言っても小さい!)とプールでのんびりしている人をたくさん見かけました。ホテルも・・・あまり近代的とは言えない。一昔前のホテルを改装してきれいに見せているという感じです。風呂はバスもないしシャワーだけ・・。エスカレーターは1基あるけど、手で扉をあけるタイプだし・・。インターネットはワイヤレスが確保されているので日本からの情報は何とか得られそうです。(1時間2ユーロで安い!アテネでは1日プランで18ユーロとられたので)しかし今回のギリシャは驚くことが多い。晩御飯を食べようと7時過ぎにレストランに行くとまだ用意ができていないとのこと。8時頃になってようやく開店した。バイキング方式で味はまずまず。しかし水を持ってこないのでペットボトルの水を買うからと言って持ってきてもらった。なかなかいい加減というか・・・。シャワーの留め具も壊れていたし、バスタオルもほつれが見えるし・・・。ホテルの周りはなーんにもないので全ての食事、水はホテル頼みだ。 |
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9月2日(日):参加登録とwelcomeレセプションがありました。あとは時間があったので、ホテルの前のビーチでリラックスしていました。ギリシャの日差しは強いので少し焼けたみたいです。8時からレセプションでホテルのプールサイドでありました。今回は単独で来ているので全く知っている人がいません。テーブルに座っているとフランス人が座ってもいいかと言ってきたのでOKということで話をしていると、さらにイタリア人も来て3人で話をしていた。フランス人は教員ですがイタリア人は科学者ではなくビジネスマンで大学の研究の情報を仕入れに来たと言ってました。さすがビジネスマンで次から次へと話題を持ち出してくれて結構楽しく過ごさせてもらいました。(イタリア人は軽いとうイメージが一層深まりました!)たとえばネクタイはどこの国から来たと思う?というようなこと。ザグレブというところらしですね。フランス人はあまり英語がうまくなくて私と同じレベルでしたので、話しやすかったです。レセプションではアルコールばかり出てきて食事が出てこないので(こんなこと初めてでした)お腹がすいたので途中で抜けてフランス人とレストランに行って遅い食事をしました。 |
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9月5日(水):ホテルのレストラン、時間なんとかならないかぁ。7時にオープンのはずですが、7時30分に行っても、まだ目玉焼きとかベーコンとか運んでるところ。ほかの欧米人もじっと待ってたので、ぼーっとしてるしかない。日本にいる時みたいにせかしてはいけませんし、せっかちな人はギリシャでは生きていけないでしょうね。 1日学会を聞いていてイブニングセッションでポスター発表をしました。参加者自体あまり多くなく結構ほかの所に行ってる人も多いのですが、何人か聞きに来てくれた。1人はルーマニアの先生で阪大に10か月滞在したことがあり、DSCにも興味があると言っていました。 夜はバンケットがありましたが、9時スタートと非常に遅い時間に(日本人にしては)設定されていました。(フランスでもそうでしたが)予定ではホテルの庭でしたが、少し雨がぱらついていたので屋内のレストランでありました。テーブルではRiga先生とフランス人2人と同じところに座りました。バンケットは普通、その国特有の出し物がよくありますが、今回もギリシャの民族衣装を着た人たちのダンス、学生によるモダンダンスなど楽しませてもらいました。ギリシャの音楽は何かトルコ調に聞こえるのは長年トルコに支配されていたからだろうか? |
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フランス人2人と |
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アメリカオハイオ州立大学のA.Riga教授と |
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9月6日(木):土曜日の大学院試験に帰るには学会を1日早く帰らなければならない。偶然か例のフランス人も今日帰るということで、空港行きのミニバスでまた一緒になった。このミニバスの運転手がすごくスピードを出す人で、他の車を抜きまくってすごかったです。空港まで2時間半から3時間と聞いていたのですが、2時間ぐらいで走破しました。乗っていた学会関係者も苦笑いするしかありませんでした。今回の学会では偶然ではありますが、ずっとフランス人と一緒でしたが、最後に空港で再開を約束して別れました。私はフライトの関係で空港近くのホテルで1泊して日本に帰ります。 |