茨城県東海村で中性子小角散乱実験をしました。
2006年7月31日-8月2日
 茨城県東海村の日本原子力研究開発機構で中性子小角散乱実験(SANS-J)を行いました。昨年までは2年間は東大物性研の広角散乱実験でしたが、今年は初めて小角散乱実験を行いました。マシンタイムは24時間でしたが、実験開始が10時なので前日から宿泊して準備をしました。
 今回はiPPゲルを低温から測定する予定で、クライオスタットを準備してもらいましたが、調子が悪くて真空度が上がらず、実験開始が大幅に遅れました。また温度は下げ始めたのですが、途中で温度があまり下がらなくなり、その上ディテクターが突然調子が悪くなり、中性子をカウントしなくなりました。装置責任者とも協議の上、仕方なく実験を途中で中止しました。
 実験にトラブルはつきものですので仕方ありませんが、めったに見ることができないディテクター部分を開放したのを見ることができました。(下図写真)