カリフォルニア大学デービス校に行きました。
11月2日−6日
 龍谷大学の理工学部とUCデービスの化学工学で結んでいる交換研究生の協定をさらに進めるために大柳先生、青井先生とUCデービスを訪問しました。現在学生としては近藤君と宮田君が滞在してますが、がんばって研究しているようです。
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 455分関空発のユナイテッド便でサンフランシスコ経由(約9時間)でサクラメント空港に行き、乗り換えてデービスまで行った。アメリカは2003年にニューヨークに行って以来だが入国審査がさらに厳しくなったように感じる。話では聞いていたが、入国審査で両手の人差し指の指紋とUSBカメラにより写真をとられた上に結構質問も多かった。サンフランシスコには朝の9時過ぎに着いて、13時の乗り継ぎまで待合室や昼食で時間をつぶしたが、久しぶりのアメリカでヨーロッパとは違う雰囲気が懐かしかった。サクラメント行きはUAとは別会社でユナイテッドエクスプレスという会社が運行していて、待合室もUAとは違うところにあり、バスで移動しなければならなかった。飛行機は30人乗りぐらいのプロペラ機で(初めてプロペラ機に乗った!)プロペラの振動が直に伝わってきてあまり乗り心地はよくなかった。約1時間でサクラメント空港に着いたが、小さくてシュワルツネッガーのいるカリフォルニアの州都の空港とはとても思えない規模だった。空港からデービスまではホテルの位置もよく分からないので高いかと思ったがタクシーを使った。空港から約20マイルと言っていた。(48ドル+チップ)途中の高速は結構、車は走っていたが、両側が畑が広がっており所々牧場もあり、かなりの田舎という感じだった。ニューヨーク近郊とはかなり違うアメリカを見たという感じだ。UCデービスが農学部から発展したというのがうなづける。ホテルはBest Western University Lodgeという名前の通り、2階建てのロッジ風のホテルだった。内装や冷蔵庫、ドライヤーなどの設備が整っているので結構快適に過ごせそうだ。
 夕方に大柳先生と学生の近藤君と宮田君がホテルに帰ってきて、近くのパスタレストランで食事。学生さんは2人とも元気そうで安心した。特に宮田君は去年UCデービスに来るための口答試験をしたときには、あまり英語ができなくてどうなるかと思ったが、ホームステイ先の方の援助もあり、楽しくやっているようだ。

ホテルの正面

宿泊所

室内

ホテルの向かいのコンビニ

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 朝10時に学部長のエンリケ先生とアポがあるということで、大柳先生と2人で訪問した。今回の目的は化学工学と結んでいる協定を文理学部にも拡張するための相談である。一度相手先の学部長と相談してみればいいということになった。昼は大学の学食に行ったが、ニューヨークポリテク大とは違って大きいのでいくつものファストフード店が入っていた。午後には近藤君に学内を案内してもらったが、キャンパスはかなり大きい。UCバークレーの10倍の敷地があるということだ。学生は広々としたキャンパスで大学生活を楽しんでいるように見えた。学生はニューヨークと違って白人が多くて、アジア系も結構目についた。4時からはフォーラムで大柳先生、私と青井先生で龍谷大学の紹介と各自の研究テーマを紹介した。元来この化学工学は無機系の研究室が多いので、どうもほとんどは高分子についてあまり理解してもらっていなかったようだ。教員が5,6人とポスドク、学生が10数人来てくれて思っていたよりは盛況だったようだ。5時過ぎから日本食パーティーとなり、大学の近くの“未来”という日本食レストランからてんぷら、すし、刺身などが配達されて懇談の場になった。しかし相変わらず刺身を食べるのに大量のわさびを取っている人が多くて、一応それは多すぎるとは忠告しておいた。夜は教員3人で近くのイタリアレストランに行って打ち上げをした。レストランが有名なのか、田舎町でレストランが少ないのか分からないが、すごく混んでいて20分ほど待たされた。


化学工学の正面

学部長のエンリケ先生と。

留学したら最初に大学の説明を受けるところらしいです。

生協。

門らしいものはなく、ようやくあったという感じのものです。(実物は写真ほど立派にはみえません)

構内を走っている2階建てバス。

フォーラム後のパーティーで。元気そう(には見えないかもしれませんが)にがんばっている宮田君。

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 今回のUCデービス訪問の目的は3日のフォーラムで終えたので、来年6月に龍大の海外拠点ができるバークレーに行ってみた。ホテルの近くにアムトラックの駅があり、1時間ほど乗ってリッチモンドでBARTBay Area Rapid Transportation)というサンフランシスコ郊外電車に乗り換えて10分ほどのところがバークレーである。NYCにいるときもボストンやワシントンに行くときにアムトラックを使ったが、今回は全く違った感じの電車だった。まず切符のところで往復切符を買ったときにID(今回の場合はパスポート)を見せろと言われたのには驚いた。列車でこんなことは初めてだった。またこの線のアムトラックは全て二階建てで背の高いものだった。そのせいか分からないがスピードが全然出ていなくてゆっくり走っているという感じだった。これでは車の方が速くて便利なのでお客を取られるのではないだろうか?実際この線の電車は1時間30分に1本の割合で日本で言うとかなりローカル線のダイヤに近い。実際のところ、デービスをでるとすぐに畑の中になりまわりは何もなくなった。1時間10分の乗車時間で(実際は10分ほど遅延したが)駅は3つしかなくて、家もまばらだった。BARTは最近できたらしく電車やシステムが近代的で快適だった。龍大の海外拠点はバークレー駅から歩いて10分ほどのところで、有名なUCバークレーから1ブロック東に行ったところにある。来年の6月に竣工して語学プログラムが始まる予定なのでまだ建設中で外観が見えてきたところだが、是非龍谷大の学生さんは利用してもらいたいと思う。ここの裏手に真宗のお寺があり、大柳先生の知り合いがおられるということで訪問した。突然の訪問であったがご住職の松本さんは気持ちよく対応していただき礼拝堂も見せていただいた。UCバークレーが近かったのでキャンパスに入ったが、ちょうど昼時で学生でごった返していた。UCデービスとは違って建物が密集していて、活気があるように感じた。アムトタックの本数が少ないので、急いでBARTに乗ってリッチモンドで乗り換えたが、行きもそうだったように定刻には来なくて20分以上待たされた。しかものんびり走ってかなり遅れてデービス着。遅れる理由の案内もないし、乗客もこんなものだと思っているのだろう。
 夜はMunier研究室の皆さんがステーキハウスでパーティーを開いてくれた。すぐそこだといいながら高速で5分か10分とばしたので結構距離はあったと思う。金曜日の夜だからか、ここも大混雑していた。ステーキハウスということででかいステーキを食べることにして、Davidの勧めもあり、300gのフィレミニョンにした。肉は厚くてびっくりしたが、アメリカの固い肉のイメージとは違ってやわらかくて日本人向けの感じがした。近藤君、宮田君もでかい肉と悪戦苦闘していたようだ。彼らの英語がうまくなるにはO寺君のようにこちらで彼女を作るのがベストだというようなことを話していた。


バークレーで建設中の龍谷大学の海外拠点

バークレーで建設中の龍谷大学の海外拠点

バークレーで建設中の龍谷大学の海外拠点

海外拠点の裏にある本願寺のお寺で。松本住職と一緒に。

UCバークレーの門。

2階建てのアムトラック。

Extension Centerで近藤君と宮田君。

Extension Centerで近藤君と宮田君。

ステーキハウスでのコンパ

300gのビッグサイズのステーキ