龍谷大学 先端理工学部応用化学課程/理工学部物質化学科

糟野潤 専任講師

取り組んでおられるテーマは?
生体反応と関連する特異液液界面反応の解析
現在の研究テーマを始めるきっかけは?

現在の研究テーマは、4回生のときに所属した研究室で始めたものです。もともと電気分析化学がやりたかったわけではなく、別のテーマに興味があったのでその研究室を選びました(残念ながら、そのテーマの担当にはなりませんでしたが・・・)。どちらかというと電気化学は苦手意識が強かったため、卒業研究の1年間はわけも分からぬまま、あっという間に過ぎてしまいました。しかし、実験結果とにらめっこしながら指導教官と議論を進めているうちに、ふとした瞬間に「これは面白い!」と実感できたんです。その思いがあったからこそ、今でも研究が続けられるのだと思います。

指導する上で気をつけられていることは何ですか?
学生さんに考える場をつくるようにしています。一方的にこちらから意見をいってしまうと学生さんは受身になってしまい、自分の意見を主張できなくなります。「なぜ」という問い掛けを繰り返すことで考える習慣をつけてもらうと共に、「理解する」ことの意味を感じてもらうことを心がけています。また、研究室内のみならず学外のセミナーや学会に参加してもらうなど、学生時代に視野を広げられる環境を整えられるように努めています。

固液界面(電極反応)を利用したセンサは数多く報告されていますが、液液界面を利用したものはほとんどありません。液液界面では固液界面では生じないような特異な反応が生じます。この反応を利用して、電極反応では検出できない化学種の新規同定法を確立したいと考えています。

専門の学問について深く勉強することはもちろんですが、他の様々な事にも興味をもつことは大切です。それが自分自身の幅を広げますし、人生を豊かにします。どんなことでも目標と探求心を持って頑張ってください。
また、何事も体が資本です。どんなにやる気があっても、体調が悪ければ効率もおちます。日々の生活にメリハリをつけて、健康面にも注意してください。

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