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応用化学課程
私たちの研究室では、有機合成化学の力を駆使し、新しい光機能材料の開発を行っています。 メインの研究テーマは、光によりリバーシブル(可逆的)に性質を変える光応答材料です。 研究の対象は有機分子、結晶、液晶、ゲル、超分子、高分子など広範な物質群に及びます。 我々は、フォトクロミック化合物と呼ばれる光で色が可逆的に変わる色素の研究を行ってきました。 現在は、フォトクロミック化合物を利用して、表面の濡れ性、細胞接着性、結晶成長等をも光で制御する新しい光機能システムの開発を行っています。 ハスの葉やバラの花びらなど特異な表面構造を真似ることで同様の表面機能の再現に成功し、さらに、 ハスの葉のダブルラフネス構造を再現し、水滴を弾き返す優れた表面特性を再現しました。 また、ホウセンカの実が種を弾き飛ばすメカニズムをまねて、光を照射すると内容物を 弾き飛ばす中空結晶の作成にも成功しました。 最近では、雨季に飛行するオーストラリア産のシロアリの翅の表面構造をまねることで、空気中の霧から水を採取できる表面を作成したり、 光で屈曲する結晶を並べて生やし、これに光を当てる事でゾウリムシの繊毛運動のように物体を輸送する膜の作製にも成功しました。 このように、いろいろな生体組織の構造を理解し、それを人工的なシステムに置き換えた光応答機能をもつ材料の開発研究に取り組んでいます。 学生諸君には、若い時代に自分自身のレベルアップに努め、一つの目標として「自分の名前を世界の図書館に刻む」よう世界のトップジャーナルへの投稿を勧めています。
内田研究室の研究内容は、夢ナビでも公開されています。
夢ナビでの公開は終了しました。