中世の街並みの残るサレルノ市の旧市街地
2010年3月6日 

 

今は地方都市の感じですが、サレルノは中世に強大な力を持った都市だったようです。第二次世界大戦の被害をあまり受けていないらしく、中世の街並みが残っているということです。石造りの家が多いですからね、廃墟になっても壊すのが大変という感じです。しかしドイツではフライブルグなどの主要都市は戦争で壊滅的被害を受けて、むしろ中世の趣は見られません。(もちろん復元したと言ってたので、雰囲気は保たれているのでしょう)

私の滞在しているホテルも歴史的なものらしく修道院を改造したもののようです。そのせいか、天井は高いですし、廊下の反響が良すぎます。鍵を開けるのでも廊下に響き渡ってますからね。外で話してる人の声も丸聞こえですし。まあ便利な所ですし、期間限定ですので楽しんではいます。ホテルの人も制服を着てるわけではないし、4人ぐらいでローテーションしてるみたいで皆さんとは結構仲良くなりました。(観光地やピザ屋などいろいろ情報を聞いてますので。問題は英語があまりうまくないことですね。ある1人は私が何か聞くとグーグルを使ってイタリア語を打って英語への翻訳ボタンを押してみせてくれます!)朝食を用意してくれるおばちゃんも顔見知りです。何も言わなくてもカプチーノを入れてくれます。しかし私の部屋のフロアのネットが壊れてるので下のフロアの廊下でやってくれと2週間前に来た時に言われたのですが、一体いつになったら修理するのでしょうか・・・ホテルの人は何も気にならないみたいですね。

しかしこのホテルのいいところは旧市街にあり、サレルノ市のメインストリートに近いことですね。今日は一人で市内散策をしました。

ホテルで一応地図をくれているので、それを頼りに山の上にあるお城の方へ向かうことにしました。しかしこの地図が何かいい加減なのかわかりませんが、私の目的とする道がなかったりします。また地図では結構太い道路のように書いてあるので行ってみると細くて薄暗い階段道路だったりします。南イタリア特有か知りませんが洗濯ものがアパートからひらめいています。(フライブルグではありえない光景です!)日本ですと階段があると大抵は私有地であることが多いと思うのですが、こっちではれっきとした公道です。ただ私が歩いていると“何で東洋人が・・”というような好奇の目で見られます。(もう慣れました!)中世の町並みは外敵に容易に侵入されないように曲がりくねって細い道が多いですね。(日本の城下町と同じだと思います)何年前(何百年前?)に建てられたアパートかな?と思えるような歴史的(きたない!?)建物もあります。メインストリートのメルカンテ通りも狭いのですが人がいつもたくさん歩いています。今でも市の中心ですね。もし中世の衣装で人が歩いていたら、ヨーロッパの中世にいるような錯覚に陥るかもしれません。

道が狭いので隣のアパートとの間隔もせまいです。私のホテルの部屋も道を挟んだ向こうのアパートがすぐ近くにあります。窓をあけると丸見えですね。(ほとんどの家は薄いレースで覆ってますが、ホテルには何もなくて木の扉でふたをするだけです。)イタリア映画かなんかで隣のアパート同士で恋人が話をしてるなどという風景は現実にあるかもしれませんね。

フランスでもそうでしたが南に行くほど晩御飯の時間が遅いですね。7時ごろにレストランに行っても閑散としてます。8時とか9時に結構混んでますからね。私は早く食べてホテルでゆっくりしたいのですが、こればかりは仕方ありません。