サレルノ大学での日常
2010年3月5日
 

Guerra先生は面倒見がいいのか親切なのか知りませんが、毎朝8:15に大通りでピックアップしてくれて、7時に先生のオフィスに行って車で送ってもらう生活パターンです。毎日送り迎えしてもらうのは申し訳ない気がするのですが、大丈夫だよ、と言っていただけるのでお言葉に甘えています。時々出張などでおられないときはバスを利用しています。大学にバスターミナルがあり(ちょっと龍大に似ていますが規模が違います)、色々な方面へのバスがひっきりなしに出ています。バスは降りるところがわかりにくいのですが、学生さんに高速をおりて3つ目のバス停だと聞いて何とかホテルにたどり着いてた感じです。Guerra先生と朝晩車で一緒なのでいろいろ話ができます。もちろん研究の話もしますが、趣味のことなども。クラシック音楽が好きだということで、私も好きなので少し話が盛り上がりました。ちょうどドボルザークは7番のCDを聞いているからといって車の中で聞きました。ドボルザークは8番と9番(9番は有名ですよね。遠き山に日はおちて・・で)は知っていますが、7番は聞いたことがなかったというと、このCDを間違えて2枚買ってしまったので1枚あげるということでいただきました。89番の方が迫力はありますが、7番も悪くないですね。

火曜日にはレクチャーをさせてもらいました。海外でレクチャーをしたのは今回が初めてです。Guerra 研を中心に20人ばかり集まってくれました。話はiPPゲルの話にしました。イタリアは立体規則性高分子の生みの親でもあるので、この手の話は一生懸命聞いてくれた感じです。

大学でのお昼は中よし教員グループがあって1時ちょうどに連れだって56人で行きます。年配の温厚な先生はいつもシルクハットをかぶってきてなかなかカッコいいです。学食まで少し距離があるので、いろいろ話ながら行きます。しかし教授の方でも英語はあまり得意でないみたいで、ほとんどイタリア語で話をしているので私はほとんどわかりません。今はちょうど試験期間とかで少し学生は少なめだそうです。来週から新学期のスタートということです。しかし龍大みたいに学生がほとんどいなくなるような期間がなく、ここの学生はよく勉強してるのでしょうかね?学食はフライブルグ大学とは少し感じが違います。メニューは当たり前かもしれませんがイタリアンです。お盆をとってパンをとります。あとはいろいろバリエーションがありますが、パスタと(日本で言うと必ずご飯をとるのに対応するのでしょうね)と肉、あるいは特産のモッツァレラなど野菜、そして果物です。果物はオレンジとかリンゴが丸ごと置いてますので、自分で皮をむいて食べます。オレンジはこうして食べるんだといわれて、上と下をまず切り取るやり方を教えてもらいました。香りがよくて最高ですね。私は最初のころは副食に肉や魚などをとっていましたが、今週はモッツァレラチーズにはまりました!モッツァレラチーズはカンパーニャ地方の特産らしくて水牛の乳から作るそうです。何とも言えない歯ごたえがいいですね。日本でも美味しいとは思ってましたが、ここにきてはまりました。10cmぐらいのモッツァレラが水の中に浮いていてそれを取り出します。(豆腐をとるみたいな感じです)そのままのもありますし、燻製されたものもあります。また時々クリームソースで煮込んだのもあります。10cmぐらいのモッツァレラはフォークとナイフで切り取って何もつけずに食べますが、これがおいしいですね。モッツァレラは新鮮でないとだめだとGuerra先生は言われてましたが、日本でもこんなモッツァレラを食べられるところがあるのでしょうかね?まあしかしランチの量はけっこうありますのでお腹いっぱいになります。大抵の場合パンは食べきれません。(こちらの先生も残されてます)

ランチが終わると、カフェに毎日立ち寄ります。イタリアで普通にコーヒーと言えばエスプレッソです。小さなカップに数mlです。ほとんど一気に飲めます。かなり濃いのですが通常はミルクをいれません。むしろ砂糖をたっぷり目にいれます。コーヒーの苦さと砂糖の甘さが何とも言えませんね。食後のコーヒーといったところでしょうが、日本ではコーヒーを飲みながらゆっくりして・・という感じですが、こちらでは立ち飲みでしかも量も少ないのであっという間に飲んで立ち去るという感じです。街中にもBar(バールと発音します)があり(いわゆるバーではなく立ち飲み喫茶みたいなものでしょうか?アルコールはありません)店に入ってきてコーヒー(もちろんエスプレッソのことです)を飲んですぐに出ていく姿をよく目にします。何かコーヒーを飲むという習慣についてカルチャーショックを受けた次第です。(もちろんカフェは別にあってゆっくり飲んでる人もいますがね)