ワインの産地カイザーシュトゥール
2009年9月16日
 
  フランスのディナーは夜が遅かったのですが、ドイツでもそうですか?と聞いたらそんなことはないと言ってました。彼らはシエスタといわれる昼寝をするから夜が遅いのじゃないかと言ってました。スペインはもっと遅くて10時頃から始まるんじゃないとか言ってました。次の日の朝何もなければいいのですがね・・・
 大家さんがフライブルグの近くのカイザーシュトゥールに連れて行ってくれるということでしたので、夕方4時ぐらいから出かけました。カイザーは皇帝でシュトゥールはイスという意味です。カイザーシュトゥールはワインで有名なところです。約20kmぐらいで、すぐです。大昔は火山だったらしく、その火山が隆起してできた山ということでした。山肌には段々畑となったブドウ畑が広がり、ひと山すべてがブドウ畑で覆われているようで圧巻でした。まず、ブドウの集荷場に寄ってくれました。大きな入れ物にブドウを満載したトラックが列を作っています。はっきりわかりませんが、重さや品質を見てるような感じです。(多分ここで買い取っているのでしょうね)そのあと、器がひっくり返されて、ベルトコンベヤで上に運ばれて葡萄の実と枝を選別しているようでした。こういうところを見たのは初めてでした。さらに車で奥に行きましたが、途中でブドウ畑の横で車を止めて、ブドウを食べてごらんと言うから食べてみると、これが甘いですね!びっくりです。辛口のワインができる葡萄とは思えません!そのあと車はその一つの小高い山に登りました。標高370mで展望台もあります。あいにくの小雨でしたが、ライン川の方まで見えました。天気が良ければフランスのアルザスの山並みが見えるということでした。西を見ると谷間に細長い村が見えます。ワインで成り立っている町のようです。
 
葡萄の集荷場。手前は摘み取った葡萄。奥は実と枝を選別するコンベヤ。
 
多分葡萄の重さを計ってると思います。
 
 
葡萄畑
   
 
葡萄畑
   
 帰りは私がFlammkuchen(フラムクーヘン)は食べたことがないといったものだから、わざわざ寄ってくれました。このレストランはこのあたりでも有名らしいです。大きなワインの貯蔵庫のトンネルがあり、2kmぐらいは続いているということでした。すごいですね。レストランはこのあたりの農家を改造したようなところでした。Flammkuchenは薄い生地に玉ねぎとソーセージをのせたものでしたが、香ばしくておいしかったですね。作り方はピザと同じですが、ピザとは違うと言ってました。店のオーナーが出てきて握手してくれました。彼はフライブルグのサッカーチームの副応援団長だそうでそういう意味でも有名なようです。(大家さんは日本からのお客を連れてきたというようなことを言っていたようです)

ワインの貯蔵庫。山の下ですので中はトンネルになってるということでした。

フラムクーヘン。ピザとは違うということでした。生地が薄く玉ねぎがどっさりです。 
 
大家さんと。
 玉ねぎクーヘンを食べ比べるということでZwiebelkuchenを別のレストランに食べに行きました。またこのレストランではこの夏に収穫された新しいワイン(Neue Wein)を出すということで試させていただきました。Zwiebelkuchenはさっきのレストランと違いしっとりとした感じです。しかし表面は高温で焼き上げられているので香ばしかったです。口当たりからすると前者の方がおいしかったですね。Neue Weinはグレープジュースみたいですごく甘かったです。ちょうどグレープを発酵させたところで、アルコール度数も低いということでした。この発酵が進むと透明になりワインになっていくということでした。
 このあたりは典型的なドイツの田舎町の感じがします。赤い屋根、きれいな花で飾られた窓とメルヘンの世界ですね。フランスよりずっときれいですね。
 
もう1つのレストラン。ドイツは家に花を飾ってるのできれいです。